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DickEY SinG

社会の狭間のノモスの探求

目黒寄生虫館は標本多いけど、そんなにグロくない!!明るい雰囲気をしていて、イメージとのギャップが凄まじいお手軽スポット 日本はかつて寄生虫大国だった

VISIT

f:id:fervent-shine:20160826203710j:plain世界広しといえど、寄生虫を扱う博物館はこの「目黒寄生虫館」だけ。そんな特異な博物館を訪れて気付いたことは、日本も50年くらい前は寄生虫大国だということ。マラリアなんて遠い国の出来事だと思っていましたが、身近に存在していたということにビックリしました。

アクセス

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目黒寄生虫館へのアクセス

  • 目黒駅西口から徒歩15分
  • 目黒駅西口からのすべてのバス「大鳥神社前」下車
  • 自家用車不可 

開館案内

  • 入館料:無料
  • 開館時間:午前10時〜午後5時
  • 休館日:月曜日・火曜日(ただし祝日は開館、直近の平日に休館)、年末年始

外観

f:id:fervent-shine:20160826212034j:plainなんだか博物館とは思えない外観。気を抜けば見逃してしまいそうなオフィス風の建物が目黒寄生虫館です。6階建のビルのうち、2フロアが博物館として公開されています。

一階のフロア

f:id:fervent-shine:20160826203825j:plain館内の雰囲気は明るい感じ。扱っているものがものだけに「どれだけジメジメした感じだろう?」と思って乗り込んだのですが、あまりにギャップが激しくてビックリしました。

館内は清潔にされており、来館者も絶えることはありませんでした。カップルで来ている方や友人同士で来ている方、家族で訪れている方たちなどいろんな人が見学していました。

寄生虫標本の写真

f:id:fervent-shine:20160826204002j:plainダニの一種。血を吸うことで20倍になる。

f:id:fervent-shine:20160826204131j:plain魚のエラに寄生するサヨリヤドリムシ。写真はえらぶたを外しています。がっつり寄生されているのがわかって気持ち悪い。

f:id:fervent-shine:20160826204226j:plain寄生された動物ごと展示。人には感染しなくとも、食べたくはない。

f:id:fervent-shine:20160826204425j:plainフタゴムシという寄生虫。まるで蝶のようだが、幼虫の時に出会った2匹が合体した姿。目黒寄生虫館のロゴマークのモチーフとなったとのこと。

f:id:fervent-shine:20160826205137j:plainコバンザメの標本も展示。まあ、寄生生物っていえばそうなるのかもしれない。

f:id:fervent-shine:20160826205407j:plain人間のどの器官にどんな寄生虫が宿っているかを示した展示。

一階の展示まとめ

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 一階は標本の展示がメイン。どんな寄生虫がいるかを解説ありで展示しています。寄生虫は基本的に細長の体型になっていますが、蝶型輪っか型などいろんな形をした寄生虫が展示されていました。

映像の展示もされており、寄生虫がカタツムリの目に寄生している様子も流されていました。さすがに気持ち悪すぎたので、写真は撮れなかったです。

コインロッカーもあり、重い荷物も預けてじっくりと観察できるようになっています。なお、寄付のご協力の張り紙もありました。国から補助があるわけではなく、「大変厳しい運営を余儀なくされております。」とのこと。入館無料ですが、私は500円ほど寄付してきました。

二階のフロア

f:id:fervent-shine:20160826223755j:plain2階の展示は人体と寄生虫の関係がメイン。寄生虫に感染した人がどのような症状を発症するのか、写真付きで解説しています。

標本の展示はほどほどですが、その代わり解説が多い感じ。より身近なだけあって、滞在時間は長くなってしまいました。

サナダムシはとんでもなく長い!!

f:id:fervent-shine:20160826224401j:plain目玉展示物のサナダムシ。薄っぺらいけど、ものすごく長い!!左にはサナダムシと同じ長さのヒモがかけられていて、どれだけ長いかを体感できるようになっています。

100年ほど前はサナダムシを使ったダイエット方法が考案されていたとか。さすがに副作用が大きいので、現在はどこも行われていません・・・そのはずです。

アニサキスはまるでジャガイモの芽のよう

f:id:fervent-shine:20160826230145j:plain魚の寄生虫として有名なアニサキス。イルカの胃に寄生したアニサキスはまるで地球外生命体のよう。アニサキスは大抵の魚に感染しており、私たち人間も知らず知らずに食べていることが多い。予防するには魚を冷凍してから食べましょう。

懐かしのギョウ虫検査の展示も

f:id:fervent-shine:20160826230648j:plainギョウ虫検査のギョウ虫は世界中に分布しています。口から感染すると肛門周りに卵を産みつけ、わずか6時間ほどで成熟します。

かつて日本で猛威を振るった日本住血吸虫は恐ろしい

f:id:fervent-shine:20160826231201j:plain日本住血吸虫はかつて山梨県で広まっていた風土病。お腹に水がたまり、成長不良を引き起こす。写真は28歳の女性。いっけん子どものように見えますが、こんな病気もかつて日本には蔓延していました。

分布図の展示はタッチパネル式

f:id:fervent-shine:20160826225457j:plain2階奥には寄生虫病の分布図があります。タッチパネルに触れるとその病の概説と分布図が表示されるようになっています。

f:id:fervent-shine:20160826225725j:plain画面をタップするとこんな画面に。マラリアの分布図が一目瞭然。

寄生虫研究の展示はもうちょっとインパクトが欲しかった

f:id:fervent-shine:20160826224831j:plain2階の一角には寄生虫研究についての展示が。研究年表や研究者名、書籍に関する展示が。

f:id:fervent-shine:20160826225140j:plain研究者が書き込んだノート。びっしりと英語で書かれていて、寄生虫との格闘が思い起こされます。

ミュージアムショップはT-シャツも販売

http://www.kiseichu.org/siteimages/pencil.jpg

 

二階の再奥には売店があり、ペンやT-シャツが販売されていました。着ていくには勇気がいる逸品。

 

フィラリア(象皮病)の展示はひときわ力を入れている

f:id:fervent-shine:20160826221227j:plain一階の再奥にフィラリア症についての展示がありました。狭いフロアで大々的に展示されていたので、これがこの博物館の主張したいところだと思う。写真は長崎県の西彼杵郡でのフィラリア症(象皮病)の感染状況図。実に半分以上がフィラリア症に感染しています、それも1960年の時点で根絶宣言が出されたのは1988年。つい最近のことで、寄生虫病が日本に取って身近なことがよくわかります。

f:id:fervent-shine:20160826222118j:plainフィラリアの展示がことさら細かい。写真が豊富で詳しい説明書き。あの西郷隆盛も患っていたというフィラリア。

フィラリアは九州中南部と沖縄に蔓延。感染率は地域差はあれど50%以上のところも。根絶したことは世界にとって誇るべきことかもしれません。

fervent-shine.hatenablog.jp

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