DickEY SinG

社会の狭間のノモスの探求

渋谷にある見学自由なトルコのモスク「東京ジャーミィ」に行ってきました。

f:id:fervent-shine:20160811163721j:plainクーデター騒動で話題になったトルコですが、渋谷にトルコのモスク「東京ジャーミィ」があると聞いて行ってきました。イスラム建築といえば暗い、装飾がごちゃごちゃしているといったイメージがあるのですが、この東京ジャーミィは一味違って、日本人の感性にもマッチする芸術美で一見の価値があります。

東京ジャーミィ外観

f:id:fervent-shine:20160811164400j:plain新宿駅から小田急線に乗って5分ほどいった駅、代々木上原駅を下車。そこから徒歩5分ほどのところに東京ジャーミィはあります。マンションや雑居ビルが立ち並ぶ一角にあり、木々が生い茂っている並木道に面しているので見逃してしまいそうですが、宗教施設らしい荘厳な風格を備えています。 

f:id:fervent-shine:20160811165027j:plain東京ジャーミィの前へ。礼拝時間まで2時間以上あるためかイスラム教徒らしき方は見当たりませんでした。扉をくぐると売店や事務室、憩いの場に通じています。階段を上るとそのまま礼拝場に。朝10時から夕方6時までは見学自由とのこと。

1階トルコ文化センター

f:id:fervent-shine:20160811165611j:plain扉をくぐると広めの空間が。右側が売店で、トルコ人の親しみやすいおっさんが日本人女性と談笑していました。「見学していいですか?」と問いかけると「どうぞどうぞ!見学は自由ですよ。」と明るい感じの返答をもらいました。どうやら見学者はけっこう多いようす。私以外にも女性一人様や団体の方が見学に訪れていました。見た目は日本人なのでイスラム教徒でないでしょう。なお、トルコと日本の友情を描いた映画「海難1890」のポスターが貼ってありました。トルコでも有名なんでしょうか。

憩いの場

f:id:fervent-shine:20160811170412j:plain左側には憩いの場が。トルコ風の暖炉でしょうか。薪はくべてありましたが、もちろん火はついていません。ソファはふんわりとした座り心地。脇にはウォーターサーバーがあるので、猛暑の中、歩いてきてもじっくり休めるようにできています。

f:id:fervent-shine:20160811171158j:plain憩いの場の天井の装飾。イスラムの綺麗な文様で覆われています。

多目的ホール

f:id:fervent-shine:20160811171502j:plain奥に入ると多目的ホールが広がっていました。そして注目すべきはエルトゥールル号の模型。なんでも日本に最初に入ってきたトルコの船だとか。それにまつわるエピソードが映画「海難1890」だということです。なお、ガラスの向こう側は事務室となっており、女性の方が仕事に励んでいました。

f:id:fervent-shine:20160811171954j:plain最奧には対談コーナーが。

f:id:fervent-shine:20160811172235j:plainエルトゥールル号の模型を至近距離で撮影。

f:id:fervent-shine:20160811172421j:plain作りかけの扉が飾られていました。中東といえば砂漠だらけという印象ですが、地域によっては木々が生い茂っているところも。そんな地域で木彫りの彫刻も発達してきたのかもしれません。

f:id:fervent-shine:20160811172854j:plain多目的ホールの一角には図書コーナーがありました。アラビア文字の書籍やトルコ語での文章多かったのですが、日本語で書かれた書物もありました。イスラムについてとかトルコについての内容が多かったです。写真は「JAPAN」というタイトルの日本紹介本です。これだけなぜか英語で書かれていました。

f:id:fervent-shine:20160811174143j:plainミニシャンデリアが美麗。よく見るとここでも幾何学模様が使われています。

f:id:fervent-shine:20160811174600j:plainアラビア書道は日本とは違った趣。

2階礼拝場外側

f:id:fervent-shine:20160811175646j:plain憩いの場から奥に行くと小さい扉があります。左側に男性用トイレ兼お清め場。正面に階段があるので、2階に上っていくと礼拝場が姿を現しました。写真はその階段を2階から撮影。

f:id:fervent-shine:20160811180021j:plain7ヶ国語で注意書き。「裸足で上階に上がらないでください。」と書いてあります。お清め場から裸足で2階に上がってしまう方が多いのでしょう。

f:id:fervent-shine:20160811181146j:plain礼拝場への入り口。厳かさがひときわ現れています。イスラム独特の文様は金で縁取られていて大理石の白とナイスなコントラストを醸し出しています。女性は入り口でスカーフを被らないと入れませんが、礼拝場の女性専用の上段席に入ることができます。私は男性なのでそこからの眺めが味わえなかったのが残念。私以外にも見学者はいましたが、1階と同様に女性の方が多かったです。スマホで写真を撮ったりと装飾関係は女性に人気なのでしょうか。もちろん、女性のイスラム教徒も3人ほどいて何やら熱心に書物を読んでいました。逆に男性の方は私ともう2人程度と若干寂しい思いをしました。

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上の写真3つは礼拝場の外側を写したもの。装飾がきれいで見所がいっぱいです。

2階礼拝場ドーム内部

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礼拝場を入ると巨大なドーム状の空間が広がっています。前方にはメッカの方向を指し示すミフラーブと脇にある説教壇のミンバルはきらびやかな装飾で覆われています。ちょっと上を見ると豪華なシャンデリアがあたりを照らし出しています。

ミンバル

f:id:fervent-shine:20160811184219j:plainミンバル全体写真。ここから導師が説教を行うそうです。

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ミフラーブ

f:id:fervent-shine:20160811185334j:plainミスラーブ全体図。イスラム教徒はこのミスラーブに向かってお祈りする。

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ステンドグラス

f:id:fervent-shine:20160811190045j:plainミフラーブの上にはステンドグラスがあります。キリスト教会顔負けの美しさ。ちょうど西日だったのでよりいっそうキレイに写りました。

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ドーム装飾

f:id:fervent-shine:20160811190654j:plain東京ジャーミィの魅力がドームの装飾。青を基調とした美麗で荘厳であるが、落ち着きもある装飾です。天井までいったい何メートルあるのか見当もつかないほど高さがあります。ドーム中央にはアラビア文字の文様が。

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ドーム内部その他の写真

f:id:fervent-shine:20160811191503j:plainシャンデリアは一見するとただのなんでもないシャンデリアに見えますが、アラビア文字がかたどられています。よく見ると大理石でできているような気が。こんな重そうなものをワイヤー一本で吊るすなんてすごい技術。

f:id:fervent-shine:20160811192807j:plain上席の女性専用席には不思議な文様が。パンフレットによればコーラン第36章1-4節の言葉で預言者を讃える言葉とのこと。

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入り口のコーランが置いてあります。お清めなしにはお手を触れないようにとの注意書きが。写真からは分かりにくいのですが、今まで見たことがないくらい大きな本です。日本で書店に販売されている巨大図鑑2冊分よりさらに大きいコーランなんて初めて見ました。

f:id:fervent-shine:20160811193737j:plain礼拝場入って右側を撮った写真。右手の棚は靴置き場。奥には塔を上る階段があり、そこから女性専用席に昇れるようになっています。男性の立ち入りはお止めくださいとの注意書きが厳しい感じで書かれていました。

売店

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帰り際に売店に寄って行きました。せっかく来たので、何か買おうと思って見て回りました。やはりトルコ産のお菓子やトルコを描いたお皿など、トルコに関する商品が多かったです。おすすめはトルコ絨毯をかたどったマグネット。値段も300円ほどと手頃で小さいのでカバンにしまえて持ち帰れます。そのほかに私が買ったのは下の写真のチョコレート。サクサクした食感で後味が残らないしつこくない味わいです。

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終わりに

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東京ジャーミィの滞在時間は1時間ほど。これだけでも十分回れるほどコンパクトですが、見所は本当に多いです。至るところに写真を撮るべき装飾があるので、見ていて飽きがきませんでした。中は空調が効いていて涼しく、真夏でも快適にすごせました。ドーム内部も空間が広いからか、空調がなくとも暑く感じるということはまったくありませんでした。施設が施設だけに入るのにためらいがありましたが、特に勧誘されることはなく、日本人の見学者も意外に多かったのが印象に残りました。施設で働く方もフレンドリーで接しやすかったのが好印象。ただ、礼拝の30分前になってくるとイスラム教徒の方々が集まってきていたので、ちょっと肩身が狭かったです。見学するなら礼拝時間の1時間半前に訪れることをおすすめします。

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